コンクリート構造物の鉄筋腐食を抑制する工法として、ガルバシールド工法は、鉄よりもイオン化傾向の高い(腐食しやすい)亜鉛を利用し鉄筋腐食を抑制する技術です。
亜鉛が特殊モルタルに包まれた形状のガルバシールドを設置し、レンダロックモルタルもしくはグラウトで断面修復を行うことで外部電源を必要とせずに防食効果が得られコンクリート構造物の長寿命化が計れます。
電気化学的な反応により鉄筋腐食を防止します。 マクロセルおよび進行中の鉄筋腐食を抑制します。 腐食環境が厳しい海洋構造物へ適用できます。 |
迅速かつ簡単な施工です。 大がかりな設備は必要ありません。 |
マクロセルから電気防食レベルまでの防食が可能です。 用途・部位などにより、形状・種類を選択できます。 塩化物イオンの除去を必要とせずに適用できます。 (設置間隔・対応年数が変動します。) |
維持管理、メンテナンス費用は必要ありません。 |
数種類の形状により、対応年数も15年~35年と幅広いです。 マクロセル腐食による再劣化を抑制することで、ライフサイクルコストの低減を計れます。 電源装置及び設備を必要としないため、維持管理費用が 必要ありません。 |
ガルバシールドは、亜鉛が特殊モルタルに包まれた形状で、亜鉛と鉄のイオン化傾向の性質を利用した技術です。(亜鉛と鉄が同一環境にある場合、亜鉛が反応してなくなるまでは鉄は腐食しません。) ガルバシールドを鉄筋に結束することで、亜鉛をアノード部、鉄筋をカソード部という防食回路を形成し、鉄筋に防食電流を供給します。 ガルバシールドの防食レベルは、数種類の形状により、マクロセルから電気防食まで幅広く対応できます。 ガルバシールドの防食性能は、 XP<CC<XP2<XP4<DAS になります。 |
簡易的な試験として、ガルバシールドの効果確認を行いました。 海水が入った水槽に ①鉄筋のみ、 ②ガルバシールドを設置した鉄筋、を準備して比較しました。 結果として ①は腐食が進行して、錆により海水の色が変化していますが、 ②は鉄筋腐食が進行していないため、変化はありません。 |
※XP2及びXP4の最大年数は、必要数量が異なりますので、必ずお問い合わせ下さい。
※耐用年数は、腐食環境(塩分濃度等)により前後します。
注)表中の◯は適用可能、△は適用する場合検討が必要。
ガルバシールドCC135(削孔) | ガルバシールドCC135 | ガルバシールドXP4 | ||
ガルバシールドDAS(海洋構造物) | ガルバシールドDAS | ガルバシールドジャケット |